今まで気になっていたが、「能狂言」というものをじかに見てみたいと思って、25日(金)に体験してみました。
「第31回大宮薪能」は、日本でも屈指の大社である「大宮氷川神社」の境内に能舞台を施し、御神木と篝火に照らされた幻想的な世界をかもし出すとの歌い文句に惹かれた。

初めてなので思い切って「S席」を予約し、ゆったりと観賞する手はずです。でも当日は雨模様

夕闇迫る中で、赤々と照らし出される「能舞台」は、今回お預けとなりましたが、市民会館に設えた「「能舞台」も松の姿

座席も「中央4列目」と申し分ありません。

演能は6時20分より素謡「翁」、能「西王母」、休憩を挟んで狂言「茶壷」、能「安宅」です。
初めての観能でどんな良さがあるんだろうと、真剣に五感を研ぎ澄まして観ていたので、ちょっと疲れたが、「謡」が何を言っているのかわかりにくいので、個人的には「笛、小鼓、大鼓、太鼓」でのアップテンポ


演目については、あらかじめ筋書きを読んでいるので、少しは理解できたものの、謡の文句が分かりにくい(それが前提の芸能かもしれない)ので、細かい進展は演技によるほかなく、とても芸術性を鑑賞する域にはいかないんです。

うち能の「西王母」「安宅」は少しは理解できたと思っているが、特に「西王母」は「能面」による「能舞い」が神秘的で、氷川神社の境内で薪に照らされて演じられたら、より幽玄で神秘的ではなかったかと、思われました。「安宅」は歌舞伎でもお馴染みの弁慶義経もの、安宅関です。

来年は是非、大宮氷川神社で「薪能」として観賞したいと思う。
